男性のスーツにオシャレ感をプラスしてくれるラペルピン。ラペルピンは、その場の雰囲気に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
本記事では、シーン別ラペルピンの選び方を中心に解説します。
スーツの魅力を高めるラペルピンの正しいつけ方についても紹介しますので、是非参考にしてみてください。
Contents
ラペルピンについて
ここでは、ラペルピンの「特徴」と「種類」について解説します。
ラペルピンの特徴
ラペルピンは、襟元(ラペル)のボタンホールに挿して使用するアクセサリーで、男性のスーツやジャケットを華やかに演出してくれるのが特徴です。
そのため、以前は結婚式や式典などフォーマルな場で重宝されていましたが、最近ではカジュアルな雰囲気のラペルピンも多く販売されており、普段着用しているビジネススーツにつけてオシャレを楽しむ男性も多くいます。
また、ピンが短いタイプのラペルピンであれば、もともと襟元に空いているボタンホールを使って付けられるため、スーツを傷めず使用できることもメリットといえるでしょう。
ラペルピンの種類
ラペルピンは、形状や素材によって種類が異なります。ラペルピンの種類は大きく分けて次の4つです。
ピンズ(ブローチ)タイプ
ピンズタイプは、裏側についた短い針と留め具で固定して使います。
襟元に空いているボタンホールにつけられるので、針を生地に刺す必要がなく、スーツを傷める心配がありません。また、穴を開けたとしても針が小さいため目立ちにくく、カッターシャツにつけてオシャレを楽しむ人もいます。
モチーフのデザインは、シンプルなものから華やかなものまで幅広くあるため、TPOに合わせて使い分けができます。
スティックタイプ
スティックタイプは、モチーフ部分に長い針が付いており、ボタンホールから針を通し、針先を生地の表側に出して留めて使います。
ピンを刺す角度によって雰囲気が変わるため、気分や用途に合わせて刺し方を変えればオシャレの幅が広がります。
帽子につけるハットピンとしても使えます。
チェーンタイプ
チェーンタイプは、モチーフにチェーンが付いており、揺れるたびにキラキラと輝き襟元を華やかに見せてくれます。
すべてのラペルピンの中でも圧倒的なゴージャス感があり、結婚式で新郎が身につけることもしばしばあります。
一方で、常に存在感があるラペルピンのため、悪目立ちしないようネクタイなど他のアイテムとのバランスをみて着用する必要があります。
ブートニエールタイプ
ブートニエールタイプは、ラペルに挿す花をモチーフにしており、フラワーホールが由来とされています。
花の素材には、シルク、フェルトなどが使われており、カジュアルな雰囲気が特徴です。また、サイズも大きく目立つので、オフ会やパーティーなどで人目を惹きつけられるでしょう。
普段のスーツスタイルに遊びを取り入れたいときに最適なラペルピンです。
【シーン別】ラペルピンの選び方
ラペルピンをスーツにつけるときは、TPOによって適切なものを選ぶことが大切です。ここでは、シーン別にラペルピンの選び方を紹介します。
ビジネスシーン
ビジネスシーンでは、派手なデザインのアクセサリーは控えるように決められていることが多いため、シンプルなラペルピンを選びましょう。
先に紹介した4種類のラペルピンの中では、小ぶりなピンズタイプのものが最適です。例えば、会社のトレードマークの社章は、ビジネスの場でよく使われるラペルピンの一つです。
社章は、襟元をオシャレにするだけでなく、会社のイメージアピールや身分証明の意味を持ちます。お客様や取引先に安心感を与える効果があり、ビジネスシーンに大いに役立つアクセサリーといえるでしょう。
また、最近では、カジュアルな装いが許されている職場も増え、ファッションアイテムとしてラペルピンをつける人もいます。その場合でも、黒、グレー、紺、茶などスーツになじみのよいカラーのものを選ぶなど、ビジネスの邪魔にならないものを選ぶことが大切です。
パーティーシーン
パーティ―シーンでは、光沢のある素材や大きなモチーフのラペルピンを選び、華やかな雰囲気を演出しましょう。
例えば、チェーンタイプやブートニエールタイプは、人目を引き目立つのでパーティーシーンで重宝されます。男性のスーツはビジネスで使われることが多く紺、黒、グレーなど地味な色のものが大半なため、ラペルピンをつけると襟元のアクセントとなり一気にオシャレ感が増します。
また、パーティ―シーンのラペルピンの選び方は、主役が誰であるかによっても変わってきます。
例えば、上司や先輩など目上の人の結婚式やセレモニーの場合は、スワロフスキーが装飾されたものなど、上品で落ち着いたラペルピンを選ぶとよいでしょう。一方、仲のよい友人や同僚の結婚式、二次会などには、デザインが派手なものやポップなカラーのものでもよいとされています。お祝いをモチーフにした水引や蝶ネクタイなどのデザインは派手すぎずセンスが光ります。
ただし、派手なデザインのラペルピンをつける際は、主役より目立たないように配慮しましょう。
カジュアルなシーン
カジュアルなシーンでは、白っぽいグレーや麻などのラフなスーツを着用する場合が多いので、モチーフ部分が木やマットな素材を使った光沢のないラペルピンを選ぶと全体の雰囲気が引き締まります。ラペルピンの種類の中では、ブートニエールタイプがカジュアルな場に最適です。
また、最近ではクールビズやビジネスカジュアルの影響により、スティックタイプにも、モチーフ部分がマットな素材で作られたものが増えています。ピンの部分も光沢のない素材が使われているものであれば、なおラフ感が増してよいでしょう。
一方で、シルバーやゴールド素材のラペルピンは、カジュアルなスーツには派手になりがちで全体のコーディネートが崩れてしまいます。とくに、揺れてキラキラと光を放つチェーンタイプは華美過ぎるため、避けることをおすすめします。
ラペルピンの正しいつけ方
たとえオシャレなラペルピンでも、正しくスーツにつけられていないと魅力が半減してしまいます。
ここでは、ラペルピンの正しいつけ方について解説します。
ピンタイプのラペルピンのつけ方
ピンが短いラペルピンは、スーツの襟元にあるフラワーホールにピンを通して裏側を受けにおさめてつけます。
つけるのに手間がかからず、スーツに穴を開ける必要がないためラペルピンに慣れていない初心者の人でも取り扱いが簡単です。
スティックタイプのラペルピンのつけ方
針が長いスティックタイプのラペルピンは、フラワーホールに通した後もう一度襟の表側に針を通し、スーツの表側で受け部におさめます。
針をスーツに刺すときは、襟元の生地がよれないように気をつけましょう。もし、スーツに穴を開けたくない場合は、ラペルピンをフラワーホールに通した後、スーツの裏側で受け部におさめても問題ありません。
フラワーホールがない時のラペルピンのつけ方
スーツにフラワーホールがない時は、スーツの襟の境目(ノッチ)から約3cm下に針を刺してつけましょう。
つける位置がずれると、ラペルピンが映えず魅力的に見えません。また、つける位置を誤り何度も失敗するとスーツが傷ついてしまいます。
慣れないうちは、鏡を見ながら丁寧につけることが大切です。
まとめ
ラペルピンは、襟元(ラペル)のボタンホールに挿して使用するアクセサリーで、男性のスーツやジャケットを華やかに演出します。
ラペルピンの種類は「ピンズ」「スティック」「チェーン」「ブートニエール」タイプの4つです。
ラペルピンは「ビジネスシーンではシンプルなもの」「パーティ―シーンでは光沢のある素材や大きなモチーフのもの」「カジュアルなシーンではマットな素材を使った光沢のないもの」を選ぶことをおすすめします。
また、ラペルピンの魅力を引き出すために、正しいつけ方を身につけることも大切です。
TPOに適したラペルピンを正しくスーツにつけ、ワンランク上のオシャレを楽しみましょう!
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